JPYCステーブルコインの新たな進展: 9.7億円の資金調達とブロックチェーン技術の未来

 

デジタル経済の急速な成長に伴い、仮想通貨とブロックチェーン技術が注目されています。特に、安定した価値を持つステーブルコインは、仮想通貨市場で重要な役割を果たしています。この記事では、日本円と連動するステーブルコイン「JPYC」が新たに9.7億円の資金調達に成功したこと、およびその背景と今後の展望について解説します。

 

 

JPYCとは?

JPYCは、1JPYCを1円の価値として取引できる、日本円に連動するステーブルコインです。法的な暗号資産(仮想通貨)には該当せず、前払式の支払手段として位置付けられています。2021年1月27日からJPYC社により発行され、イーサリアム、ポリゴン、シデンネットワーク、ノーシス、アバランチ、アスターネットワークなど、複数のブロックチェーンプラットフォームに対応しています。

 

 

新たな資金調達の詳細

JPYC社は、ユナイテッドからの資金調達を発表しました。この資金調達は、主にシード期のスタートアップに用いられる新株予約権を利用したJ-KISS方式で行われ、シリーズA以降の累計調達額を9.7億円にまで引き上げました。今回の調達額は具体的に公表されていませんが、前回の調達後の累計額が9億円だったことから、今回約7,000万円が調達されたと推測されます。

 

 

資金調達の目的と展望

調達された資金は、資金移動業のライセンス取得を目指すための自己資本の増強と、内部体制の強化に充てられる予定です。JPYC社は、現在の前払式支払手段とは別に、償還可能な「JPYC(電子決済手段)」の発行を目指しています。これにより、JPYCの利便性と信頼性がさらに向上し、より広範な金融サービスへの応用が期待されます。

 

 

ユナイテッドについて

ユナイテッドは、東京証券取引所グロース市場に上場する企業で、投資事業、教育事業、人材マッチング事業をコア事業としています。特に国内のシード~アーリーステージのベンチャー・スタートアップ企業への投資を行い、事業運営や資金調達、EXIT支援などを提供しています。

 

 

まとめ

JPYCの新たな資金調達は、日本国内のステーブルコイン市場における重要な進展です。この資金調達がJPYC社のさらなる成長を促し、ブロックチェーン技術の応用範囲を広げることに貢献することが期待されます。日本円ステーブルコイン「JPYC」の動向は、デジタル経済と仮想通貨業界において注目すべきポイントと言えるでしょう。