リップル(XRP)は、国際送金や決済に特化した仮想通貨です。2023年12月現在、時価総額ランキングで5位に位置し、世界的にも人気の高いコインです。しかし、リップルは他の仮想通貨とは異なる特徴や仕組みを持っており、その将来性や価格予想についても様々な見方があります。
この記事では、リップルの基本的な概要やメリット・デメリット、今後の見通しや価格予想、日本でおすすめの取引所などを詳しくご紹介します。リップルに関心のある方は、ぜひ最後までお読みください。
リップルの概要と特徴
リップルは、2012年にリップル社(旧オープンコイン社)によって開発された仮想通貨です。リップル社は、金融機関や企業が国際送金や決済をより安全・迅速・低コストで行えるようにすることを目的としており、そのためのネットワークとしてリップルネットを提供しています。リップルネットは、分散型台帳技術(DLT)を用いて、さまざまな通貨や資産を相互に交換できる仕組みを持っています。リップルネットには、以下の3つの要素があります。
xCurrent
金融機関間の送金をリアルタイムで行えるサービス
xRapid
リップル(XRP)をブリッジ通貨として利用して、異なる通貨間の送金を行えるサービス
xVia
リップルネットに接続して、簡単に送金リクエストを送れるAPI
リップル(XRP)は、リップルネットの中でブリッジ通貨としての役割を果たす仮想通貨です。ブリッジ通貨とは、異なる通貨をつなぐ橋渡しとなる通貨のことで、例えば日本円から米ドルに送金する際に、日本円をリップルに変換し、リップルを米ドルに変換するという流れになります。このようにすることで、送金にかかる時間や手数料を大幅に削減できるというメリットがあります。リップルは、1つの取引にかかる時間が約3~5秒と非常に高速であり、取引手数料も0.00001XRPとほぼ無視できるレベルです。
リップルは、他の仮想通貨と比べて中央集権型の特徴を持っています。リップルの発行量は最大で1,000億XRPに固定されており、そのうちの約6割がリップル社が保有しています。リップル社は、保有するXRPの一部をエスクロー(信託)に預けており、毎月10億XRPを上限として解放しています。解放されたXRPの一部は、リップル社の事業資金やパートナー企業への投資などに使われています。また、リップルのネットワークは、リップル社が選定したバリデーター(検証者)によって運営されており、ビットコインやイーサリアムのように誰でも参加できるわけではありません。このように、リップルはリップル社の影響力が強く、仮想通貨の中では比較的中央集権的な仕組みとなっています。
リップルのメリットとデメリット
リップルには、以下のようなメリットとデメリットがあります。
メリット
- 国際送金や決済に特化した仮想通貨であり、高速・低コスト・安全な取引が可能である
- リップル社が多数の金融機関や企業と提携しており、実需や信頼性が高い
- リップル社が保有するXRPの一部をエスクローに預けており、市場に大量に流通させることを防いでいるリップル社が積極的に開発や投資を行っており、イノベーションや拡大に努めている
デメリット
- リップル社の影響力が強く、中央集権的な仕組みである
- リップル社が米国証券取引委員会(SEC)との訴訟に巻き込まれており、その結果によっては価格に大きな影響が出る可能性がある
- リップル社が保有するXRPの一部を市場に売却することで、価格が下がる圧力になる可能性がある
- リップルの技術やビジョンに対抗する競合他社が登場する可能性がある
リップルの今後の見通しと価格予想
リップルの今後の見通しや価格予想については、様々な要因や見方によって異なりますが、ここではいくつかの参考情報を紹介します。
SECとの訴訟の行方
リップルの今後の見通しに大きく影響するのが、SECとの訴訟の行方です。SECは、2020年12月にリップル社とその創業者らを相手に、XRPを未登録の証券として販売したとして訴えを起こしました。SECは、XRPがリップル社の事業活動に依存しており、リップル社がXRPの価格や流通量をコントロールしていると主張しています。一方、リップル社は、XRPが証券ではなく通貨であり、リップル社の影響を受けない独立したネットワークであると反論しています。
この訴訟は、リップルの価格に大きな影響を与えています。訴訟が起こされた直後には、リップル(XRP)の今後の見通しと価格予想について、もう少し詳しくお話しします。
2024年以降の価格予想
リップルの2024年以降の価格予想については、様々な専門家やアナリストが異なる見方をしています。ここでは、いくつかの代表的な価格予想を紹介します。
[WalletInvestor]
WalletInvestorは、リップルの価格が2024年には0.5ドル程度に下落し、2025年には0.3ドル以下になると予想しています。WalletInvestorは、リップルに対して非常にベア(弱気)な見方をしており、長期的には投資に適さないと判断しています。
[DigitalCoinPrice]
DigitalCoinPriceは、リップルの価格が2024年には1.2ドル程度に上昇し、2025年には1.5ドル以上になると予想しています。DigitalCoinPriceは、リップルに対して比較的ブル(強気)な見方をしており、長期的には投資に適すると判断しています。
[TradingBeasts]
TradingBeastsは、リップルの価格が2024年には0.8ドル程度に推移し、2025年には0.9ドル程度になると予想しています。TradingBeastsは、リップルに対して中立的な見方をしており、長期的にはあまり変動しないと判断しています。
これらの価格予想は、あくまで参考情報であり、実際の価格とは異なる可能性があります。リップルの価格は、SECとの訴訟の結果やリップル社の動向、市場の需給やセンチメントなど、様々な要因によって変動します。リップルに投資する際には、自己責任で十分なリサーチや分析を行ってください。
日本でおすすめのリップル取引所
日本でリップルを購入するには、仮想通貨取引所を利用するのが一般的です。しかし、すべての取引所がリップルの取引を行っているわけではありません。また、取引所によっては、手数料やセキュリティ、使い勝手などに違いがあります。ここでは、日本でおすすめのリップル取引所を紹介します。
DMM Bitcoin
DMM Bitcoinは、多岐にわたる暗号資産の取引が可能で、現物取引やレバレッジ取引を実施できます。口座開設はスマートフォンで迅速に完了し、最短1時間で取引をスタートできます。『スマホでスピード本人確認』を利用すれば、7:00から22:00までの時間帯に口座開設の申し込みをすることができます。
現物取引では最小発注数量や取引単位が1XRPから取引が可能であり、豊富な取扱通貨が用意されています。特筆すべきは全22銘柄でのレバレッジ取引が可能であり、その利便性は初心者にも親しまれています。
手数料に関しては、DMM Bitcoinでは様々な手数料が無料となっており、取引に関連する多くの費用が無料である点が魅力的です。また、取引アプリは使いやすく、初心者からデイトレーダーまで幅広いユーザーに定評があります。スマートフォン版の取引アプリでは、「STモード」「EXモード」といった2つの取引スタイルを選択できるため、利用者のニーズに合わせた取引が可能です。
さらに、DMM Bitcoinは365日サポートを提供しており、口座開設から取引方法まで、土日祝日を含めた日々のサポートが行われています。セキュリティ面においてもDMMグループが培った堅牢なセキュリティ体制や高機能な取引ツールが備わっており、安心して取引を行うことができます。
まとめ
この記事では、リップルの基本的な概要やメリット・デメリット、今後の見通しや価格予想、日本でおすすめの取引所などを詳しくご紹介しました。リップルは、国際送金や決済に特化した仮想通貨であり、多数の金融機関や企業と提携しています。しかし、リップルは、SECとの訴訟や中央集権的な仕組みなど、リスクも抱えています。リップルに関心のある方は、ぜひこの記事を参考にしてください。